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・報告
宗祖親鸞聖人750回御遠忌を間近にして、近松先生から見た当派の歩み、今の課題をお聞きしました。両日とも講義と声明講習をしていただきました。
講義で近松先生がお話された『相伝教学』とは、宗祖の教学を覚如上人・蓮如上人の理解を通して読んでいく伝統という教学です。存覚師の『六要鈔』に根拠をもつ真宗学が一般的でありますが、『相伝教学』は、その『六要鈔』の宗祖教学に対する理解に疑義を見出し批判しているともいわれ、一般的にはあまり知られていない教学であります。隠密に伝承されてきた教学とも言えるでしょう。
御本尊について、大無量寿経上巻の最後に説かれている「華光出佛」や宗祖が書かれた御和讃の「一一の華の中よりは」をあげられ、佛身も光も共に華(蓮台)から出ている事、その様な教えがそのまま御本尊の形として表現されているとの講義をお聞きしました。又、当派の古い御木像は大抵が伝として安阿彌快慶作とされている、それは運慶作だと大層なので弟子の快慶作にしてさらにそれを「伝」としてみたり「風」とすることによって実際の快慶作と違っても良しとしている、など興味深い講義でありました。
「相伝は還相回向に立っている故に儀式と教学が一致する」とのお話がありましたが、そのお話の通り、声明講習では、正信偈を節譜にとらわれずに御言葉を大切にしながら勤めることをご指導いただきました。したがってこの度御本山から出た緑色の勤行本やDⅤDとは節譜の扱いが多少異なり、同朋唱和という意味では混乱を招きかねないと示唆もされましたが、長い間伝えられた教学に裏づけされた儀式の一端を感じさせていただく声明でした。
御歳80歳、講師をお願いした時に「命があったら行かせていただきます」とおっしゃっていただきました。宗祖700回御遠忌、宗祖生誕800年法要、蓮師500回御遠忌等を御本山の中枢にて勤められた近松先生ならではの講義、声明講習であったと思います。「宗門や周囲からウルサがられ、まあ・・・、結論は、長生きしすぎました」(笑)と、笑いを交えながらも先達より賜った大切なお伝えをそのまま我々に帰してくださいました。
・反省点
今年度より部門員が一新され寺属部門がスタートしました。殊更何かが変わったわけではありませんが、部門員が変われば意見も変わります。この度の寺属学習会で言いますと、参加費を頂くようになった事、講義中の装束を間衣、墨袈裟(本山中央声明講習と同じ)にした事、何れも我々の学ぶ姿勢を今一度考えるきっかけにしたいという部門員の願いでありました。幸い札幌別院会館が会場と言う事もあり、職員様方の参加が拍車をかけ、64名という沢山の参加者になりました。とはいうものの、様々なご意見も頂戴いたしました、「教化委員会の事業で組内の会員から参加費を徴収するのは如何なものか?」「装束がややこしい」等々。正すべきは正し、来年度以降の課題として部門内で検討し、来年度に向けてよりよい研修会を企画したいと考えております。ご意見、ご参加の程、宜しくお願い致します。
報告者(寺属教化部門 副部長 小川如俊) |